通信講座「STUDYing(スタディング)」って実際どう?受講した感想やメリット・デメリットなど
私はスタディングで勉強を始めて1年8ヶ月で社会保険労務士試験に合格しました。さらに、私の夫もスタディングで勉強して税理士試験5科目に3年で合格しました。
夫婦でスタディングを利用して国家資格に合格した実績があるため、自信を持っておすすめできる通信講座です。
この記事では、スタディングの特徴や実際に受講して感じたこと、スタディングで学習することのメリット・デメリットなどについてご紹介します。
スタディングとは?
スタディングは、2008年からサービスを開始した、資格取得をサポートする完全オンラインの予備校です。リアルな校舎を持たないことで経費を抑え、大手予備校よりも低価格でサービスを提供しています。
現在は中小企業診断士、司法書士、税理士、社会保険労務士、公務員講座など全30講座が開講されており、年々サービスは充実しています。対象の資格試験が徐々に増えているだけでなく、すでに開講済みの講座もどんどん新機能が追加されています。
価格が安いから質もそれなり・・・ということは決してありません。私が受講した社会保険労務士の講座では、過去50年分の過去問を徹底分析し、それらが全てテキストや問題集に落とし込まれています。試験に出るような内容はスタディングのテキストに大体書いてあるので、わからないことはまずスタディングのテキストで調べていました。
講座はスマホ・パソコン・タブレットのマルチデバイスで受講できます。家ではパソコンの大画面で動画講義を見て、外出先ではスマホで問題を解く、といったような使い方もできます。アプリもあるので、いちいちログインすることなくスムーズに学習を再開できます。
動画講義は「1回60分」といったものではなく、1回の講義でもチャプターごとに細かく分割されています。短いものは5分以内で見終わるため、まとまった時間が取りづらい方でも少しずつ学習を進めることができます。
スタディングを実際に受講した感想と良い点・悪い点
結論からいうと、スタディングは多くの人に自信を持っておすすめできる通信講座です。
冒頭でもご紹介したとおり、夫婦でスタディングを利用してそれぞれ国家資格に合格した実績があります。
私は1年8ヶ月で社会保険労務士試験に、夫は3年で税理士試験5科目に合格することができました。
社会保険労務士試験の合格までの平均年数は3〜4年といわれており、税理士試験は5科目合格するのに10年以上かかる人もいるようです。そんな中、短期間で資格取得できたのは、まぎれもなくスタディングのおかげといえます。
短期間で合格できた要因は何なのか、特に良かったと思う点と、逆にここは微妙だったと思う点をそれぞれご紹介します。
スタディングの良かった点
1. マルチデバイス対応でどこからでも勉強できる
スタディングはパソコン、スマホ、タブレットといった複数のデバイスで使用できます。外出先でスマホからサクッと復習することも、自宅でパソコンを使ってじっくりと学習することもできます。スマホでも学習できるため、時間と場所に縛られず、スキマ時間を有効活用することができます。
2. アプリ・ブラウザ間で同じ機能が使える
アプリでもブラウザでも同じ機能が使えるため、デバイスを切り替えても学習が途切れることがありません。たとえば、スマホで見たページをそのままパソコンで開いて続きから学習することができます。また、「スマホでは使えない機能があるから・・・」と外出先での学習を諦める必要がありません。
3. 見やすい動画講義とWebテキスト
動画講義はアニメーション付き・Webテキストはフルカラーで図やイラストが豊富に盛り込まれているため、視覚的に分かりやすいのが特徴です。受験生がよく混同する内容や、試験によく出る重要な内容など、ビジュアル要素が多いことで理解がスムーズに進みます。
4. コストパフォーマンスが良い
充実した教材や便利な機能が揃っているにもかかわらず、リーズナブルな価格で利用できる点も大きなメリットです。私が知っている限り他のどの予備校よりも低価格なのに、コンテンツは充実しており、毎年新機能も増えてより使いやすく進化を続けています。
コースは「ミニマム」「レギュラー」「フル」の3つがあります。私が受講していたときは冊子版のテキストは別売りで3万円ほどしましたが、令和7年度からはコースの中に冊子版テキストが含まれるようになりました。不要な方は冊子版テキストなしで少し安く受講できるコースも選べます。
価格は「ミニマム」の冊子版テキストなし46,800円(税込)〜「フル」の冊子版テキストあり89,800円(税込)です。
通学タイプの大手予備校は30万円以上かかりますし、他の通信講座と比べてもかなり安いと思います。
一番高いコースでも他の予備校と比較すると低価格ですが、スタディングでは定期的に割引キャンペーンを行っているため、タイミングが合えばさらにお得に学習を開始することができます。
私は1年目は1月の新年キャンペーン+15%オフクーポンで「フル」を54,230円で受講開始し、2年目は8月の試験直後に、受講を継続する人向けの割引で「フル」を28,050円で受講することができました。
私は2年で10万円かからず合格できたので、かなりコスパは良いと思います。私が受講したときと現在のコースの価格は少し変わっていますが、キャンペーン時期に受講を開始すればお得に学習を開始できることが伝われば嬉しいです。
5. Q&Aチケットで講師に質問できる+他の受講生のQ&Aも見れる
「フル」のコースをを購入すると、講師に質問できる「Q&Aチケット」が30枚付いてきます。講義の内容だけでなく、勉強の仕方や本試験当日のことなど、試験に関することはなんでも質問できます。さらに、自分の質問だけでなく、他の受講生のQ&Aも見ることができます。
他の受講生のQ&Aで自分の疑問が解消できることもあるため、私は結局2年間で1度も自分のQ&Aチケットを使いませんでした。
6. AI問題機能による最適なタイミングでの復習サポート
スタディングではAIが復習すべきタイミングで自動的に問題を提示してくれる「AI問題復習」機能があります。
「エビングハウスの忘却曲線」の話をご存知の方も多いと思いますが、人は繰り返し復習しないとどんどん忘れていってしまう生き物です。この機能により、最適なタイミングで復習することで効率よく知識を定着させられます。
7. AI検索機能で簡単に検索が可能
AI検索機能を利用することで、気になるキーワードを簡単に検索でき、必要な情報に素早くアクセスできます。
たとえば、間違えた問題の復習をしたい時にテキストの該当箇所を検索してすぐに復習することができます。
スタディングの微妙だった点
1. 冊子版のテキストが白黒印刷のみ
オンライン上の教材が充実している一方で、冊子版のテキストは白黒印刷のものしかないため、Webテキストではフルカラーだった図解やイラストの見やすさが半減します。
Webテキストで赤字になっている箇所も黒字になってしまうので、冊子版テキストで赤シートで暗記したい人は緑のマーカーを引くなどの手間が必要です。紙ベースで勉強したい人には少し不便に感じるかもしれません。
私が受講したときは冊子版テキストが別売りで3万円ほどしたため、購入せずWebテキストのみで勉強しました。
普段は紙ベースのテキストや問題集に書き込んだり赤シートで暗記する派なので「冊子版テキストがあったらいいな」と思うことは正直ありましたが、結局何かを調べるときはAI検索機能を使ってWebテキストを見た方が早いしフルカラーで見やすいので、冊子版テキストがなくても問題ありませんでした。
2. Webテキストが1つにまとまっていない
Webテキストには全体の目次がなく、コンテンツが一つにまとまっていないため、どこに何が書いてあるかが分かりづらいです。
例えば労働基準法の講義は第1回〜第20回まであり、各回ごとにWebテキストが用意されていて目次もついていますが、第1回〜第20回の全ての内容が1つにまとまったテキストや目次は存在しません。
特定の項目を調べたい時に何回目の講義のテキストに載っているか分からない場合、各回のテキストを1つずつ開いて目次を確認するのは大変なので、「AI検索機能」で調べたいキーワードを入力してテキストを探すのがおすすめです。
3. 条文でのAI検索がしづらい
キーワード検索には優れたAI機能が備わっているものの、条文(〇〇法第△条)などの形式で検索をかけても、うまくヒットしない場合がほとんどでした。条文のみを確認したい場合は「e-Gov法令検索」で検索するのがおすすめです。
4. 過去問ベースでスタディングのオリジナル問題が少ない
スタディングのテキストや問題は、過去50年分の過去問を徹底的に研究して作られていますが、スタディングのオリジナル問題と思われるものは直前答練と模試の2つだけでした。
過去問を解くことで重要な論点を習得することができますが、全く同じ問題は出題されないため、オリジナル問題をたくさん解きたい方は物足りなく感じるかもしれません。
私は「過去問は解けるし、知っている論点のはずなのに、過去問と違う聞き方をされると解けない」という悩みを抱えた時期があります。その悩みを解決するために、過去問以外のオリジナルの問題もたくさん解きたかったので、直前期には各予備校の模試を複数受験して過去問と異なる表現で問われても解答できるように対策しました。
スタディングでできること・おすすめの機能
スタディングには効率的な学習をサポートする様々な機能があります。その中でも特におすすめの機能をピックアップしてご紹介します。
AI問題復習
問題を解くと、理解度から復習するべきタイミングを自動で判定して、最適なタイミングで問題を再出題してくれます。理解度は、問題を解く度に正解か不正解かによって少しずつ変動します。
自分ではよく間違える問題ばかり復習しがちですが、以前正解した問題でもしばらく経つと忘れてしまうこともあるため、定期的に再出題してくれて知識が抜けていないか確認できるのはとても良かったです。
私は毎日の通勤時間や会社のお昼休み中など、スキマ時間にスマホでAI問題復習機能を使って勉強していました。
暗記ツール
Webテキスト自体が暗記ツールになっており、Webテキストの重要な箇所が赤シートのように自由に隠せるようになっています。
はじめは暗記ツールをオフにして通常のテキストとして一読し、学習が進んできたら暗記ツールをオンにして内容を覚えられたか確認する、という使い方ができます。
隠せる部分が重要箇所だと一目で分かるし、赤シートで暗記するために自分でノートにまとめ直す手間もありません。
Webテキストや暗記ツールは、スマホでも全く問題なく使えます。文字が小さくて見づらいとか、行間が狭くて意図せぬ箇所の答えをオープンしてしまったりなどの使いづらさは一切なく、外出先でもスムーズに学習出来ます。
AI実力スコア機能
スタディングで解いた問題の成績から、選択肢と択一式でそれぞれ「今、本試験を受けたら何点とれるのか?」をAIが自動で予測してくれます。
「あと何点足りないのか」「どの科目が得意・苦手なのか」「今のペースで勉強を続けて間に合いそうか」が視覚的にわかりやすいので、学習計画の見直しにも役立ちます。
私は2023年1月16日からスタディングで勉強を開始したので、毎月16日にAI実力スコアのスクリーンショットを撮ると決めて、予想スコアが順調に上がっているか確認していました。
AI学習プラン機能
「AI学習プラン」は、いくつかの質問に答えたり数問の問題を解くことで、今の実力と試験日までの学習可能時間に応じてAIが学習計画を作成してくれる機能です。
1人で勉強していると「いつまでにどこまで進んでいれば順調なのか」「このままのペースで本番に間に合うのか」など不安になることもあると思います。
スタディングではAIが学習計画を立ててくれるので、1人でも迷うことなく学習を進めることができます。
ただし、あくまでもスタディングだけを利用する場合の学習計画なので、他社の問題集や模試など他の教材を使用する場合は自分で計画を調整する必要があります。
AI検索・AI説明機能
AI説明機能は、学習中に出てきたわからない内容を入力すると生成AIが回答してくれる機能です。
スタディングのテキストの内容から回答を作成してくれるので的確な回答が得られることがほとんどです。
AI検索機能は、キーワードを入力すると、そのキーワードが含まれるテキストや問題等をスタディング全体から横断的に検索してくれる機能です。
私はわからないことがあった時、「スタディングのテキストに載っていたはずだけど、何回目の講義のテキストだっけ・・・?」と思うことが多かったので、AI検索で調べたいキーワードを入力して該当のテキストを探すのによく利用しました。
マイノート機能
マイノートはその名の通り自分でまとめたいことだけを自由にまとめることができる機能です。暗記ツールも使えるので、隠したいところを自分で決めて自作の暗記用ノートを作ることができます。また、Webテキストと同じ装飾が使えるため簡単に見やすいノート作りができます。Webテキストの文章やイラストをそのままコピペすることも可能です。
私は直前期に「今は知識があやふやだけど本試験当日までに確実に覚えたいこと」をWebテキストからマイノートにコピペして、集中的に復習しました。自分の苦手が集まったノートなので、試験当日の朝やお昼の時間に何をするか迷うことなく「とりあえずマイノートを見ておこう」と落ち着いて復習することができました。
講座の受講期限は1年ですが、マイノートは受講期限を過ぎてもスタディングを退会しない限り無料で利用することができます。私は受講期限内に全講義のテキストをマイノートにコピペしておいたので、今でも当時のテキストを確認することができます。
打消し線機能
令和6年の試験直後にリリースされた新機能で、スマホで5肢択一の問題を解く際、問題文をタップすることで打消し線を引いて解答候補の絞り込みができます。再度タップすると打消し線が消えます。
これまで外出先でスマホを使い5肢択一問題を解く際、選択肢ごとに○か×かを一時的に記憶しておく必要がありました。私はEの選択肢まで読み終わってから「Bって○だっけ?」と記憶が曖昧になり再度選択肢を読み返すことが多々あり、苦労していました。
この機能がリリースされたことで、紙の問題集を解くときと同じように選択肢を絞れるようになり、非常に解きやすくなりました。(試験前にリリースしてほしかった・・・)
まとめ
スタディングは、合格するための機能が充実した非常にコスパの良い通信講座です。
1人で学習することに不安がある人も、Q&Aチケットで講師に直接質問ができたり、AIが自分だけの学習計画の作成や最適な復習タイミングでの問題出題をしてくれるなど、効率的な学習をサポートしてくれるので安心です。
スキマ時間にスマホで効率的に学習できるため、社会人や子育て中の方など、忙しくてまとまった時間が取りづらい方にこそおすすめです。
どんな資格試験でも最初に決めた学習計画通りに進まないことがほとんどだと思いますが、そこで自分で計画を調整できず学習を諦めてしまう人や、誰かに管理してほしい人・1人で学習を継続することが難しい人は、通信講座よりも通学タイプの予備校の方が良いかもしれません。
直接会える講師や勉強仲間が近くにいなくても勉強を継続できる人には、通信講座のスタディングは自信を持っておすすめできます。
スタディングでは、実際の動画講義・Webテキスト・問題集が無料でおためしできます。無料のおためしをする際に10%オフクーポンが配布されるので、実際に受講したいと思ったらすぐにクーポンを利用してお得に受講を開始できます。
スタディングの動画やテキストを見てみたい方は、ぜひ一度無料でおためししてみてください!