働きながらでも間に合う!社労士試験 独学スケジュールの立て方
社労士試験は、出題範囲が広く学習期間も長期に及びます。
そのため、フルタイムで働きながら独学で合格を目指す方にとって、「いつまでに何をすればいいのか」が不明確だと、途中で挫折してしまうこともあります。
この記事では、私自身が働きながら1年7ヶ月の独学で合格した経験をもとに、「スケジュールの立て方」と「継続の工夫」を具体的にご紹介します。
全体スケジュールは“ゴールから逆算”が基本
まず最初にやるべきことは、本試験日から逆算してスケジュールを設計することです。
社労士試験は例年8月下旬に実施されます。
そのため、遅くとも「試験の約1年前」には本格的に学習をスタートしたいところです。
目安として、以下のように大まかなフェーズで区切ると、全体像がつかみやすくなります。
時期 | 主な学習内容 |
---|---|
9〜1月 | 基礎知識のインプット(テキスト・講義受講) |
2〜4月 | 過去問演習&アウトプット強化 |
5〜6月 | 模試・答練・苦手分野の整理 |
7月 | 総復習・暗記・直前対策 |
8月 | 試験本番 |
このようにフェーズを意識しておくことで、
「今は何に集中すべきか」が明確になり、モチベーション維持にもつながります。
1週間単位でスケジュールを立てるのが続くコツ
次に、全体スケジュールを1週間単位に落とし込んで管理する方法をご紹介します。
1日ごとの細かいスケジュールを立てると、予定が崩れたときにリカバリーが難しく、挫折しやすくなります。
そのため、私は以下のように「平日パターン」「休日パターン」に分けて学習時間をざっくり設計していました。
曜日 | 学習時間の目安 | 内容例 |
---|---|---|
平日 | 1〜1.5時間 | 講義視聴/過去問(アプリ) |
休日(9〜4月) | 2~4時間 | 過去問(冊子)/進捗の振り返り |
休日(5月〜8月) | 6〜12時間 | 模試/テキスト/横断整理/進捗の振り返り |
私の場合は「休日」にも2パターンあり、通常期と直前期では勉強する時間も内容も変わりました。
私の場合は、罫線入りのメモ用紙に縦に日付を書き出して、簡易的なカレンダーのようなスケジュール表を作っていました。休日を中心に、その日のタスク(「過去問P.1~P.100」「TAC模試②」など)を日付の横にメモしていくスタイルです。
1週目の土日ではこの教材をここまで終わらせる、2週目はここまで、3週目は・・・とざっくり予定を決めていました。
平日は残業や飲み会で思うように時間が取れないことが多かったので、平日にやることはあえて決めていませんでした。
土日に予定通り終わらなかった場合は、早く帰れた平日に少しずつ取り組んだり、次の休日の勉強時間を長くして巻き返せるように努力していました。
このように「週間計画」で進めると、たとえ1日うまく進捗できなくても週末に巻き返すことが可能です。
月ごとの学習テーマを明確にする
さらに、月ごとに「学習の目的」を定めることも、独学を続けるうえで非常に効果的です。
社労士試験は「今やっている学習が、どう試験に役立つのか」が見えにくい構造になっています。
そこで、あらかじめ各月に「集中すべきテーマ」を決めておきましょう。
月別学習テーマ例
- 9月〜1月:基礎固め
- 2月〜4月:過去問を通じて知識をアウトプット
- 5月〜6月:模試/答練を通じて実戦感覚と横断整理
- 7月:苦手論点の再整理・選択式対策・白書対応など
- 8月:記憶の総点検とメンタルコンディション調整
このようにテーマが明確になると、「今日やるべきこと」「やらなくても良いこと」の判断がしやすくなります。
私は通信講座のスタディングを利用していたので、最初は教材の配信スケジュール通りに勉強を進めました。ひととおり動画講義やテキストを見終わった後は、市販の過去問や問題集も併用しながらアウトプットを進めました。

スケジュールは“戻れる設計”にする
独学スケジュールで一番やってはいけないのが、詰め込みすぎて崩れること。
特に社会人は、予想外の残業・体調不良・家庭の事情などで、“予定通りに勉強できない日”が必ず出てきます。
そこで大切なのが、「戻れるスケジュール」にしておくことです。
- 1週間単位で「最低限これだけはやる」という基準を作る
- 平日にできなくても、週末に巻き返せるよう余白を残す
- 最低月に1回は「進捗チェック」の時間を設けてリセットできるようにする
このように、柔軟な余白を持った設計にすることで、予定が崩れても調整できるため、挫折しづらくなります。
私は平日の勉強スケジュールにゆとりを持たせていたので、休日に進まなかった分は平日に巻き返していました。
勉強が予定通り進まないのは普通のことなので、スケジュールは定期的に見直してどんどん書き換えましょう!
そのためにも、最初のスケジュール設計の段階で予定を詰め込みすぎないことがポイントです。
働きながらでも合格は目指せる!
「時間が足りない」「仕事と両立できる気がしない」と感じる方も多いと思います。
でも、1日10分でも良いので毎日“勉強と向き合う時間”をつくることで、少しずつ知識は積み上がり、合格への土台ができていきます。
私自身も、決してストイックなタイプではありませんでした。平日は1時間ちょっとしか勉強しない日も多く、自分の体調不良と身内の不幸が重なった時は勉強時間0分の日もありました。
それでも「週間単位の計画」「月ごとのテーマ」「崩れても戻れる柔軟さ」を意識することで、1年7ヶ月かけて社労士試験に合格することができました。
電子書籍でさらに詳しく解説しています!
この記事で紹介した内容は、
私の電子書籍『知識ゼロ・実務未経験の社会人が独学2年目で社労士試験に合格した方法』でも詳しくまとめています。

- 時期別の学習内容
- 使用した教材・模試の比較
- 試験直前の過ごし方
- モチベーション管理法
なども網羅しています!
✅ Kindle Unlimited対象(読み放題の方は無料で読めます!)
▶︎ Amazonで読む
▶︎ Kindle Unlimitedに登録する
最後に
社労士試験は簡単な試験ではありません。
でも、スケジュール設計と工夫しだいで、社会人でも十分に独学合格が可能な試験です。
今日が、あなたの挑戦のスタートになりますように。応援しています!