【体験談】漢検2級CBT(ネット)試験を受けてみた|申込〜当日の流れ・公開試験との違いを解説
漢字検定2級を受けたいけれど、「CBT(ネット試験)ってどんな仕組み?」「公開試験と何が違うの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
私も実際に 漢検2級のCBT試験 を受験してきました。
本記事では、公開試験との違いや当日の流れ・注意点を、実体験を交えて詳しく紹介します。
これからCBT試験を受ける方の参考になれば幸いです。
CBT試験とは?
CBTとは「Computer Based Testing」の略で、試験会場のパソコンを使って行う試験のことです。
漢検では 7級~2級 が対応しており、問題の難易度や合格の価値は年3回の公開試験と同じです。
- 公開試験 … 年3回(6月・10月・2月)に全国一斉開催、日曜固定
- CBT試験 … 通年で会場・日程が選べる。平日や夕方も受験可能
「早めに結果が欲しい」「自分のスケジュールに合わせたい」人にはCBT試験がおすすめです。
漢検CBTとは?
コンピューターを使って漢検(2~7級)を受検するシステムです。資格のレベルや認定については、紙での検定と変わりません。このシステムを導入しているお近くの検定会場で受検可能です。
出典:日本漢字能力検定(https://www.kanken.or.jp/kanken/cbt/)
公開試験(紙の試験)との違い
続いて、公開試験との違いについて見ていきます。
| 項目 | 公開試験 | CBT試験 |
|---|---|---|
| 試験日 | 年3回、全国同一日程 | ほぼ通年、自由に日時選択可 |
| 会場 | 学校やホール等 | テストセンター(個別ブース) |
| 解答方式 | 紙に手書き | PC入力+ペンタブ手書き |
| 合否発表 | 約30日後(WEB) | 約10日後(WEB) |
公開試験は例年、6月・10月・2月に各1日ずつ、年3回行われます。いずれも日曜日で、受験級によって試験時間は異なります。一方、CBT試験は試験日や試験時間を比較的自由に選ぶことができます。
試験会場が複数ある地域にお住まいの方は、試験会場ごとに申し込みの空き状況を確認して受験の申し込みをすることができます。
1つの会場が満席でも、他の会場であれば空いている場合もあるので、試験日時が決められている公開試験よりも受験の申し込みへのハードルは低いです。
解答方式は、公開試験は従来通りの紙での筆記試験なのに対し、CBT試験はパソコンでの試験です。
問題文の表示や回答の入力などが全てパソコン上で行われるので、パソコンを使い慣れていないと戸惑うかもしれません。
当日の流れと所要時間
- 受付・荷物預け
身分証提示・注意事項説明、ロッカーに荷物を預ける - 操作説明&練習
マウス操作、キーボード入力、ペンタブでの手書き練習 - 本番試験開始
制限時間は60分。読み、書き、四字熟語、部首などを解答 - 試験終了
- 退出(ここまでで約90分程度)
読み問題や数字・記号で答える問題はキーボードで答えを入力し、書き問題はペンタブで手書きにより回答します。
キーボードの入力方法は、かな入力とローマ字入力から選んで設定することができます。また、ペンタブは右利きか左利きかによって使用する向きが異なるので、利き手の設定も試験前に行います。
操作方法や入力方法、画面の見方などは試験前に説明動画が流れるので、不安な箇所は巻き戻しながら約20分間視聴することができます。
また、回答の入力練習用の簡単な問題も用意されており、キーボード入力での回答と手書きでの回答のいずれも試験前に練習することができるので安心です。こちらは約10分間の練習時間が設けられていますが、練習問題の数がそこまで多くないので、一通り解いて、入力方法を理解できたら5分ほどで終わると思います。
入力練習が終わったら試験開始ボタンを押します。ここから画面右上に60分間のカウントが始まるので、時間内に全ての回答を入力します。
あとで見直しをしたい問題にはチェックをつけておくことができます。また、回答が未入力の問題は、「見直し」の画面で問題番号に色がついていて未回答であることがわかるようになっています。
全体の所要時間は、操作方法の説明や入力方法の設定・練習までで30分、試験本番が60分の合計90分です。
CBT試験ならではの注意点
キーボードでのタイピングやペンタブでの手書きによって回答するので、使うのに慣れていないと回答に時間がかかります。
私はキーボード入力は問題ありませんでしたが、ペンタブを使い慣れておらず、思ったところに線や点が引けず書き直すことが多々ありました。
漢字検定なので、とめ・はね・はらいなどいつも以上に注意して書く必要がある中で、思うように字が書けないことに少し焦りを感じました。
「1つ前に戻る」という操作ができないので、間違えた時は消しゴム機能で細かく消すか、全て消して書き直す必要があります。
紙の試験であれば学校のテストなどで慣れているので誰でも問題なく回答できると思いますが、CBT試験はパソコン操作に不安がある方には向きません。
まとめ:こんな人におすすめ
CBT試験をおすすめできるのは次のような人です。
- できるだけ早く合格したい人
- CBT試験の受験会場が近い人
- パソコン操作に慣れている人
公開試験は年3回しか行われないため、受験を決めてから試験日まで数ヶ月間空いてしまうこともあります。
1〜2ヶ月勉強して受験できるレベルに達しても、試験はまだまだ先・・・となると、モチベーションを維持しながら、毎日勉強を続けるのは大変です。
CBT試験なら試験日時を自分で選択して受験できるので、年3回の公開試験日を気にせずに自分のペースで勉強・受験することが可能です。
また、公開試験は受験会場が指定されますが、CBT試験は自分で会場と日時を選んで受験の申し込みをするため、自宅や職場に近い会場で受験することができます。
合否が出るまで受験から約10日後と公開試験より早いのも嬉しいポイントです。
パソコンのキーボード入力やペンタブでの手書き操作ができそうな方は、CBT試験をおすすめします。
パソコン操作のレベルとしては、仕事や学校の授業・課題などでよくパソコンを使う人、ワードやエクセルが使える人は全く問題ないと思います。ただしキーボードを見ながら1文字ずつ入力するような感じだと、時間が足りないかもしれません。
パソコン操作が出来そうかどうかと、CBTの受験会場が近くにあるかを踏まえて、ぜひCBT試験の受験を検討してみてください。
(参考)私の勉強法について
私が使用したテキストはこちらです。
私の勉強法は動画にまとめています。漢検を受験される予定の方は、ぜひ合わせてご覧ください。
