暗記が苦手な人向け・理解力重視の勉強法
暗記が苦手で、なかなか勉強が進まないと感じていませんか?暗記は大切な学習要素の一つですが、すべてを記憶に頼る必要はありません。
本記事では、「理解力」を活かした勉強術をご紹介します。これを実践することで、効率的に学習を進めることができるようになります。
暗記が苦手でも大丈夫!理解を重視するメリット
暗記中心の勉強は、一時的には成果を上げられるかもしれませんが、長期的には忘れてしまいやすいという欠点があります。
一方、理解を重視する学習法は、以下のメリットがあります。
- 応用力がつく
基礎知識を理解できていれば、それらを応用することで初見の問題でも自分の力で解くことができます。 - 記憶が定着しやすい
1度理解した内容は、単なる暗記よりも忘れにくくなります。 - 学習の負担を軽減
理解しようと興味を持って学ぶことで、「分かった!」という感覚や「なるほど!」という発見が生まれ、勉強が楽しくなりやる気が続きます。
理解を深める学習法は、特に試験勉強や資格取得の際に大きな力を発揮します。
暗記に頼らない学習法の基本ステップ
理解を重視した学習法には、次のような基本ステップがあります。
全体像を把握する
学ぶ内容の「全体像」をまず理解しましょう。例えば、教科書や参考書の目次を読み、これから学ぶ内容を大まかに把握します。
学ぶ範囲が明確になると、優先順位が立てやすくなります。また、全体の流れが見えると、細かい知識も関連付けて覚えやすくなります。
試験日まで時間が無いときは、いきなり問題集から取り組むのも一つの手です。本番でどんな問題が出題されるかをひと通り見てからテキストを確認することで、試験問題を解くために必要な知識を効率的に身につけることができます。
具体例を活用する
具体例を用いることで、抽象的な概念を現実の問題と結びつけられます。
例えば、経済学の「需要と供給」について学ぶ場合、日常の買い物や市場価格の変動を例に考えます。
不作の野菜が値上がりしたり、鳥インフルエンザの流行で卵が値上がりしたり、というニュースを目にすることがあると思います。スーパーに行って「前より高いな」と感じた時にニュースの内容を思い出すと、需要に対して供給が少ないから値上がりしているんだ!と実体験で気づくことができます。
実例と照らし合わせることで、概念の理解が深まり、自然と記憶に残ります。
図や表を作成する
情報を視覚化することで、複雑な内容も簡単に理解できます。
例えば、マインドマップやフローチャートを作ると、情報の整理がしやすくなります。
整理した情報をさらに図や表にまとめたり、イラストを活用したりすることで、複雑なプロセスや因果関係が視覚的に明確になります。
質問を作り、自分で答える
自分自身に質問を投げかけ、その答えを考えることで、理解度をチェックします。
英単語や歴史の年号などの暗記ものは、一問一答形式で自作の問題を作り、スラスラ答えられるか試してみると良いでしょう。
数学など暗記もの以外の場合は、なぜこの手順で解くのか、この式では何を求めているのか?などを説明できれば、理解出来ているといえるでしょう。余裕があれば別解を考えてみるのも実力アップにつながります。
他人に教える
人に教えることで、自分の理解度を試すことができます。
説明する際に、意外な穴や曖昧な部分に気づくことがよくあります。相手から質問を受けてスラスラ答えられないことがあると、自分が理解出来ていなかった部分が見えてきます。
他人が理解できるように説明することで、さらに深いレベルで学ぶことができます。
暗記が苦手な人向けの具体的なツールとテクニック
音声を利用する
ポッドキャストや音声教材を利用することで、耳から情報を得られます。通勤通学や家事をしながら学習できるので時間を有効活用できます。
また、自分の声で重要なポイントを録音し、何度も聞き返すのも良いでしょう。自分が覚えたい内容だけを繰り返し学習することができます。今ではスマホで簡単に録音できるようになりました。
五感を使うと記憶に残りやすくなると言われています。
教科書を目で読むだけではなかなか覚えられない人も、自分で声に出して読み上げるだけで、目・口・耳の3つで同時に学習することができます。
自分の声を録音して聞くのは恥ずかしいという方は、小声でも良いので自分の部屋で何度か音読してみてください。ただ目で文章を読むよりも脳の刺激になるので、お昼明けの眠くなりやすい時間帯に音読を取り入れるのもおすすめです。
グループ学習を取り入れる
他の人と一緒に学ぶことで、新しい視点を得られるだけでなく、説明する機会も増えます。相互に質問し合うことで、理解が加速します。
ついつい勉強以外の話で盛り上がってしまう、というメンバーではなく、一緒に勉強を頑張れる仲間を見つけましょう。
一緒に図書館に行き「何時まで頑張ろう」と決めて、それぞれ自分の勉強をするのもおすすめです。隣で黙々と勉強している姿が刺激になり、自分もサボらずに頑張ろうという意欲が湧いています。
理解力を鍛える習慣
毎日少しずつ学ぶ
短時間でも毎日学習を続けることで、理解が積み重なりやすくなります。短期間で詰め込むのではなく、コツコツと進めることが大切です。
間違いを恐れない
ミスは成長のチャンスです。間違えた理由を分析することで、次に同じミスをしなくなります。
間違えた問題を徹底的に復習して「次に同じような問題が出たらきっと解ける!」というレベルまで理解度を高めることで、効率的に点数を伸ばすことができます。
普段の勉強や小テストなどで解けなくても落ち込まず、「大切な試験や受験本番でなくて良かった」と前向きな気持ちで復習に励みましょう。
休憩とリフレッシュを忘れない
学習は集中力を必要とする作業です。定期的な休憩を取ることで、頭をリフレッシュさせ、効率を高めます。
ポモドーロ・テクニックを使うことで、「休憩しすぎ」を防ぎながら、高い集中力を保つことができます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

学んだ内容を実生活で活用する
理解を深める最善の方法は、学んだ内容を実生活で活用することです。例えば以下のような例が挙げられます。
- 経理や税務の知識を日々の仕事で活かす。
- 外国語を学んでいる場合、映画やドラマを字幕なしで観る。
これにより、学びの実感が得られ、さらにモチベーションが高まります。
最後に
暗記が苦手だからといって、学習に悲観する必要はありません。理解力を重視した学習法を取り入れることで、知識が自然と身につきます。
本記事でご紹介した方法を実践し、効率的な学習を始めてみてください。無理なく、楽しく続けることが成功への鍵です。