【社労士試験】各予備校の模試16回分を比較!金額・回数・特徴などを紹介
この記事では、自宅学習で社労士試験受験2回目で合格した私が実際に使用した模試計16回分を比較しながらご紹介します!
私はスタディングをメイン教材として勉強し、LECやTACなどその他予備校は模試のみ利用しました。受験生の中でも解いた模試の数は多い方だと思うので、参考になればうれしいです。
今回比較するもの
社労士試験の模試は、各予備校で実施される公開模試など申込が必要なものと、誰でも書店等で購入出来る市販のものがあります。
それぞれを予備校ごとに分類すると以下のとおりです。
申込が必要なもの
- TAC(中間模試・公開模試)
- LEC(公開模試①②③・ファイナル模試)
- スタディング(模試・直前答練)
- 山川靖樹の社労士予備校(アドバンス模試)
- クレアール(ヤマあて模擬試験)
市販のもの
- LEC「出る順社労士 当たる!直前予想模試」
- TAC「みんなが欲しかった!社労士の直前予想模試」
- TAC「本試験をあてる TAC直前予想模試 社労士」
各種模試の比較表
各種模試の金額や回数、申し込み時期または販売時期をまとめました。
まず、申込が必要なものを比較したのが以下の表です。
続いて、市販の模試を比較したのが以下の表です。
各模試の特徴と注意点
TAC(中間模試・公開模試)
6月の中間模試1回と7月の公開模試1回の計2回分で8,800円。令和6年の申込期限は6/2でした。申込期限を過ぎると一切模試の購入ができず、たとえ自宅受験希望であっても受験ができません。私は去年も受験するつもりでしたが、気づいた時には申し込み期限を過ぎており受験できませんでした。
問題や解答の冊子は1回分ずつ自宅に小さな段ボール箱で届きます。段ボールの宛名ラベル(自分の名前や住所が書いてあるシール)に、マークシートの記入に必要な受験番号が書いてあるため外箱を捨てないよう注意してください!(箱の中の紙にそう書いてありましたが、私は中身を確認する前に宛名ラベルをシュレッダーしてしまいました・・・)
自宅受験の人は同封の返信用封筒を使用して解答済みのマークシートを送付します。切手は自分で購入して貼る必要があります。
LEC(公開模試・ファイナル模試)
公開模試3回分+ファイナル模試1回分の計4回分で7,200円と神コスパ。 それぞれ5月・6月・7月・8月に受験で、計4回発送されます。
自宅受験の人はマークシートを送付する方法のほか、LECのサイト上に解答を登録する方法でも受験が可能です。自宅受験かつ自己採点でも良ければ、Web回答期限を過ぎても申し込みは出来ます。私は去年申し込むのが遅くて問題冊子の発送が1回目のWeb解答期限にも間に合わず、自宅で問題を解いて自己採点しました。令和6年は8/10まで申し込み(購入)が可能でした。
解答冊子に問題も載っているのが特徴で、左ページには問題・右ページには解答解説が見開きで載っています。解答冊子だけあれば外出先でも場所を取らずに復習ができるのが良かったです。
公開模試3冊の巻末には選択式問題がおまけで10問ついていたり、各科目の重要事項まとめが載っていて直前期の見直しに役立ちました。
問題の難易度はそこまで高過ぎないので、テキストに載っていることをしっかり覚えているか、知識の抜け漏れがないかを確認できました。LECのサイト上で模試の解答解説動画が見れたのも良かったです。
スタディング(模試・直前答練)
決まった受験日はなく、6月中に直前答練が、7月中に模試が順次リリースされて利用できるようになります。本試験同様の時間制限ありで解けるのは最初の1回のみですが、その後は時間制限なしで何度でも受験可能です。
模試と直前答練のセットの2025年の予価は22,000円で、スタディング受講生以外も購入可能です。スタディングを受講する+模試と答練もやりたいなら断然フルパックの購入がおすすめです。
スタディングは「ミニマム」「レギュラー」「フル」の3つのコースがあり、模試と直前答練が受けられて、さらに講師への質問ができる学習Q&Aチケット30枚がついた「フル」パックでも通常価格89,800円です。大手予備校は最低でも30万円以上かかることを考えると、かなり良心的な価格です。
Webテキストはフルカラーで見やすく、動画講義はアニメーション付きで分かりやすいです。模試や直前答練の解答解説にもテキストと同じ図や表が載っていたので、わざわざテキストに戻る必要がなくスムーズに復習できました。
講義では、講師の先生が記憶のフックになるような話も織り交ぜながら説明してくれて、とても分かりやすいです。テキストや問題は過去50年分の過去問を分析して作られており、値段が安いからといって他の大手予備校に劣るということは決してありません。
スタディングは定期的に割引キャンペーンを行なっており、15%オフや11,000円オフなどお得に受講できるチャンスもあります!実際に私も令和5年は15%オフのタイミングで受講開始し、令和6年は再受験者向けの特別価格で「フル」パックを3万円弱で受講することができました。
スタディングはスマホ・タブレット・パソコンで利用できるため、私は自宅ではタブレットやパソコンで動画講義の試聴や模試の受験をして、外出先ではスマホで問題演習をしていました。
他の予備校だと、問題の解答解説に根拠条文「○○○法第△条」とだけ載っていることがほとんどだと思います。スタディングでは条文の内容まで載っているので、自分で条文を調べる手間がなく効率的に学習できます。
また、動画講義をスマホにダウンロードしておけば、外出先でも通信量を気にせず勉強できます。私は移動中や家事をする時にスマホの画面を見なくても勉強できるように、ダウンロードしておいた動画講義を流して音声のみで耳で学習することもありました。
スタディングは無料で動画講義の視聴や問題演習がおためしできます!
私は無料でおためしした時に、分かりやすさや使いやすさを感じて「知識0の私でも合格を目指せそう!」「これなら続けられそう!」と思い受講を決めました。
実際に受講してみて、かなりおすすめできる通信講座です。私の夫もスタディングで効率的に勉強し、税理士試験5科目に3年で合格しました!(補足:平均10年かかるともいわれています)
ぜひ一度無料でおためししてみてください!
クレアール(ヤマ当て模擬試験)
無料で1回分の模試の問題と解答を自宅に郵送してくれます。 例年6月上旬に申し込みができるようになります。私は6/9にサイトを見に行ったところ申込開始していたので、その日のうちに申し込みました。
マークシートはなく、サイト上で解答を入力して送信すると自動返信メールで採点結果がすぐ送られてきます。
同封の解答用紙(提出するものではなく自分の答えをメモするための紙)の裏面にQRコードがあり、それをスマホ等で読み取ると解答入力画面が表示されるので、そこに自分の解答を入力します。令和6年は、8/12まで解答の入力ができました。
山川靖樹社労士予備校
無料で1回分の模試がWEB上で受験できます。6月以降に利用登録ができるようになるので事前にIDとパスワードを登録しておき、実際に受験できるのは7/20~7/28でした。受験可能期間がかなり短いのと、事前登録から受験まで日数が開くのでID・パスワードを忘れないよう注意が必要です。
冊子の送付はなく、解答解説や成績表の公開もWEBサイト上で行われます。何度も解き直したい場合は、解答解説が公開されている期間内に自分で問題と解答解説を印刷する必要があります。
LEC「出る順社労士 当たる!直前予想模試」
市販の模試で、2回分の模試が収録されており価格は1,980円です。令和6年は4/25発売で、楽天ブックスで予約注文して4/28に届きました。
巻頭には、LEC講師の予想出題論点と重要判例22個が掲載されており、試験までの過ごし方や当日の持ち物なども書いてあります。
私はずっと自宅で1人で勉強していて勉強以外のことを相談できる人が周りにいなかったので、特に去年初めて受験した時は、持ち物や試験前日の過ごし方などのページは参考になりました。
LEC講師による模試の解説動画が無料で見れるのも良かったです。
解答用紙のダウンロードサービスはなく、冊子についているマークシートはミシン目がなく切り離しづらいことだけが唯一残念な点です。複数回解きたかったのですが、マークシートを綺麗に切り離してコピーするのが面倒だったので、私は別の模試の解答用紙のPDFをダウンロードして印刷して使用しました。
TAC「みんなが欲しかった!社労士の直前予想模試」
市販の模試で、2回分の模試が収録されており価格は1,980円です。令和6年は4/25発売で、楽天ブックスで予約注文して4/27に届きました。
解答用紙はTACのサイトからPDFをダウンロードして印刷できるので、何度も解き直すのに便利でした。
巻頭にはTAC講師の予想出題論点と重要判例が20個掲載されています。
さらに、模試の解説動画と重要判例の解説動画を見るためのQRコードとパスワードが載っていて、計6時間超のTAC講師の動画を無料で見ることができます。
TAC「本試験をあてる TAC直前予想模試 社労士」
市販の模試で、価格は1,980円です。通常の「選択式+択一式」の模試2回分に加え、選択式のみさらに1回分(計2.5回分)収録されています。令和6年は4/25発売で、楽天ブックスで予約注文して4/27に届きました。
こちらも解答用紙はTACのサイトからPDFをダウンロードして印刷できます。
巻頭に科目別の法改正点や重要論点がまとまっているので、直前期に読み直しました。
動画解説講義はありませんが、選択式が1回分多いので私はこちらの方がお得に感じました。
問題の難易度が高めなので、他の模試で合格点がとれるようになってから取り組むのがおすすめです。
まとめ
コスパ重視なら、スタディングのフルパックをメイン教材にして、無料で受けられるクレアールと山川靖樹社労士予備校の模試を受けるのがおすすめです。LECの公開模試+ファイナル模試もコスパ最強なので可能であれば受験することをおすすめします。
さらに余裕があって追加で模試を受験したい方は、どの模試を優先的に受験するか選ぶ際に、本記事を参考にしていただけると幸いです。
※本記事で紹介しているのは令和6年(2024年)の情報です。私が実際に受けた令和5年と令和6年の模試では大きな変更はありませんでしたが、あくまで参考としていただき、令和7年以降の最新情報はご自身でご確認いただけますと幸いです。